2010年3月27日土曜日

【報告】『建築紛争に関する勉強会』に出席してきました(2)

3月27日に行われた勉強会に出席した神戸支部の荒川部会長からの報告となります




建築紛争に関する勉強会 Part6
『建築設計契約と専門家の説明義務』に参加して


                      
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                      (社)兵庫県建築士会神戸支部青年部会
                                 部会長 荒川直樹



建築紛争Part6「契約について」に参加しての感想
実際にあった紛争事例を基に 弁護士 宇仁先生の解説を交えての勉強会であった。
机の形状がロ型の会議型だった為に、参加者の方々の表情も見れ、大変分かり易く、有意義な時間を過ごす事が出来ました。
普段は他人の話と考えがちな、訴訟問題ですが、痛感した事は、常に裁判が起きた際に自分を守るための準備をしておかなければならないという事です。
幾ら契約書に細かな約款や特記事項を記載しても、素人である お施主様側が聞いていない、理解していないと言われると、専門家である我々の説明不足となる可能性が高いとの事でした。
その為に、CAD図面の上書きをしないとか、議事録、日報を保管する等、事前の対応策が重要であるとの事でした。宇仁先生の言葉で印象的だったのは「書面は赤面しない」と言うお話です。何事も紙で残す。
消費者保護が強くなっているこの時代だけに、防御策が必要だと思いました。
それでなくても、仕事そのものの絶対数が減っているこの時代。設計士にとってはどんどん厳しい状況が増すばかりです。
あー大変だなあというのが正直な感想です。
この勉強会をご準備頂いた方々、本当にお疲れ様でした。良い勉強になりました。


荒川部会長、どうもありがとうございます。
今回の勉強会で得た知識を神戸支部青年部会の皆さんに、そして青年委員会の中で、詳しく伝えていってください。
業務に必要な情報を共有することこそ、建築士会に期待されている『メリット』の1つなのですから。
(あまり「メリット」の話をするのは好きではありませんが、あえて使わせていただきました)
今後も一緒に多くの情報を得る努力をしていきましょう